事故について4

池袋での親子の交通事故は大変痛ましいものでした。東京都ではこの報道のせいか、免許の自主返納する人たちが千人にものぼったという報道もありました。しかし、高齢者というライン引きだけで免許を強制的に返納させる方法には、私は反対です。都会では車以外の交通手段が豊富にあるため、車が使用できずとも他の交通手段がありますが、地方では車が唯一の交通手段であり、なくては買い物すら行く事ができないというライフラインと化しているからです。
私は「地域による高齢者の免許返納義務」をまずは設定してみてはどうかと思います。まず都心部で交通網が発達している高齢者は、ある一定の年齢で免許を返納してもらう。地方の高齢者の場合は、車に代わる交通手段が出来上がるまで返納の義務はないというものです。将来的にはある一定の年齢がきた場合、車の運転の資格をなくすのが好ましいのでしょうが、生活ができないという場合は返納しなくて良いという線引きの法令を決めるのです。
もしくは、高齢者の車については非常停止などのAI機能が付属しているものでなければ販売してはいけない、という方法を法令で定めてはどうでしょうか。車の技術は近年さまざまな方面で向上しています。その中には、必ず高齢者の運転技術をカバーするものを含むべきです。物理的に運転ができないようにするという方法をとるなら、車に免許証の認識機能を付与し、一定の年齢以上の免許証が差し込まれた場合は起動しないなどの工夫があると良いかもしれません。
高齢者の輪禍は非常に痛ましく、被害者も加害者も報われることは決してありません。「車の性能で高齢者をカバーする」、もしくは「車以外の交通手段が豊富にある地域に関しては、乗車の年齢制限を設定する」という方法がとられると良いのではないかと思います。
今後の課題は、車がライフラインとなっている高齢者にどう注意喚起をするかです。タクシーチケット配布などを行ったとしても、へき地の場合呼べるタクシー自体が少なく、時間がかかってしまうというケースも聞いたことがあります。高齢者という大きな枠を設け、法令を適用し免許の返納を迫るのではなく、高齢者の生活の状況を踏まえた調査が必要でしょう。その上で運転の可・不可を判断するべきだと思います。